勃起不全予防に役立つ食生活
肥満とは、単なる体重の重さではなく「脂肪組織が過剰に蓄積した状態」を示します。また、肥満を放っておくと男性ホルモンの低下を招き、勃起不全を引き起こしやすくなるという指摘もあります。
肥満を解消する早道はバランスの良い食生活を心がけ、適度な運動に努めることです。適切な食習慣は生活習慣病である勃起不全の予防にもつながります。勃起不全予防に役立つ食生活を紹介します。
魚類などに多く含まれる不飽和脂肪酸の適切な摂取は血圧の低下や抗凝固作用などをもたらします。その結果、動脈硬化性疾患が発症しにくくなるとされています。
動物性脂肪の摂取を減らし、オリーブオイルの摂取を増やしたところ、動脈硬化の進行を防ぎ、冠動脈疾患の発症の危険性を減らすことができたという報告もあります。
また、大豆タンパクには、善玉コレステロール値を上げ、悪玉コレステロール値を下げる働きがあり、その効果として動脈硬化性疾患を防ぐことが分かっています。
日本茶や赤ワインに含まれるポリフェノールの摂取量が増えると、冠動脈疾患の発症率が減るという報告があります。
ですから、タンパク源については肉類を少なくする一方、魚や大豆製品を増やすように心がけるとよいでしょう。食物繊維の多い食品や抗酸化物質を多く含む野菜、果物などは生活習慣病の原因を抑えるのに有効です。ただし、果物は意外に多くの糖類を含んでいるので、とり過ぎには注意しましょう。