置いてけぼり日記

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かつて、宇宙はエーテルという液体で満たされているとされた。
エーテルは光に反応する物質であり、その反応を利用したエンジンにより高速な飛行が可能になる……なんていう推測までされていたのである。学研の図鑑にも未来のロケットとして光学ロケットが載っていたくらいだから、ここ最近までマジな説として研究されていたのは確かである。
その後、さまざま観測により、宇宙にはエーテルではなく何もない真空であるのが判明し、今じゃ実際に真空だったのを見てきた人まで出てきたことで、エーテル宇宙そのものは物語の中でしか見られなくなっている。

先月届いた小説「キャプテンフューチャー」、アマゾンのバーゲンで手に入れたDVD「星方武侠アウトロースター」がまさしくこのエーテル宇宙を舞台にした話。
明確にエーテルの特性が見られるシーンってのは、実のところほとんど無いのだけど、架空宇宙であるのを説明する要素としては、今でも結構燃えるものがあると思うわけでして。
「キャプテンフューチャー」と「アウトロースター」の間には、実は「宇宙英雄物語」という「アウトロースター」と同じ作者が描いた漫画がある。「宇宙英雄物語」は「キャプテンフューチャー」のオマージュ作品であり、いくつかの設定をそのまま利用している。涙滴形宇宙船のデザインなんて、もろに「コメット号」のパクリだしね。
それはともかく、「アウトロースター」良いですな。主人公の猪突猛進っぷりが気持ちいいし、脇を構えるキャラもいい味出していたし。TV未放送の回も収録されていて(自分とっては未見でもある)、「宇宙英雄物語」のキャラが登場するんだけど、物語に深く関わっている「古式銃」の説明がここでちゃっかり出ていたりして。
「キャプテンフューチャー」はまだ読んでいる最中なんだけど、長編よりも短編の方がハミルトンのアイデアが光ってると思った。興味ある人は、とりあえず最終巻だけまず買うといいかもしれない。そもそもこのシリーズはオムニバスであり、毎回登場人物の説明があるので、どこから読んでも大丈夫なので。

エーテルそのものは、最近のアニメ・漫画で見かける錬金術に登場する「第五元素」にもちょっと関わっているので、古代物理学としても物語に使われるネタとしても研究しがいのある分野だと思う。
そうそう、自分が関わっているエロゲ「メイドと魔術師」では、この第五元素が別の意味で解釈されて登場しています(と宣伝(笑))。

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