置いてけぼり日記

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2008/2/16
動物は生きるために他の動物を補食するといわれているけど、実はそうじゃないのをあちこちにある記録を通じて否定されている。
知能の高い動物ほど、食事以外での殺戮も好む。
アフリカのサバンナ。
捕食を終えたライオン親子の近くを、シマウマの群れがのんびりと草をはんでいるという光景がある。しかもライオンの近くには、犠牲となったシマウマの死体。それを横目に見ながら、シマウマは平和を満喫しているわけである。
これを人間になぞらえると、これほど恐ろしい光景はない。ふたつの家族が平和でいるために、弱い側の家族のひとりが犠牲になったわけだ。しかもそれが済んだら仲直り……この国の常識からすれば考えられないことだが、そこにいる動物にはその異常さこそがごくありふれた光景なのである。
お互いが生きるためにしていることであり、しかるべくして起きたこと。テレビで見られる光景だから、そういう世界もあるんだなと納得もする。
しかし、ライオンにはもうひとつの姿がある。
実は、満腹な状態でも動物を殺すのである。そういう記録映像が残されており、そこでは、若いライオンが他の動物をいたぶるように殺しているのである。
人間になぞらえれば快楽殺人。しかし、生きるための行動よりも、ただ面白くて殺しているライオンの方が人間味を感じるのは何故だろうね……。

さて本題(前置き長っ)

 こんなにかわいいのに本当は恐ろしい6種の動物
 http://labaq.com/archives/50921198.html

ムーミン(違)が意外に凶暴なのは知られていると思うけど。
イルカは知らなかった。少しばかりショックではあるけど、うんちくで考えると妙に納得する。
でもね、なんだかねぇ。
子どもの頃親に連れて行ってもらった水族館の展示室に、皮膚がずたずたになったイルカの赤ん坊の標本がある。
標本の説明には、それは母イルカの噛み跡だと書いてある。
生まれた直後、一度も身体を動かすことのなかった自分の赤ん坊に呼吸をさせるために、母親がその身体をくわえて何度も水面に運んでいったそうである。
何度運んでいっても息を吹き返すことはなく、母親は何度も何度も水面へと運んでいったそうだ。
ぶっちゃけお涙ちょうだいの展示品なわけだが、なんだか妙に記憶に残っている。
イルカは哺乳類だ。独自の言語を持ち、仲間同士でコミュニケーションをしているといわれている。だから、人間に似た「想い」の概念を持っていて、我が子を必死に救おうという行動に出たのだと。
(実際、他の動物だと、そのまま見捨てたり、生きていても殺してしまったりする。これには意味があって、生態系を維持するために常に強いものを残そうとする。優性なものを犠牲に劣性なものが残ったら、何かをきっかけに生態系そのものが途絶える可能性があると本能が命令しているからかもしれない)
しかし、上記リンク先の話を読んでいると本当にそうなのかなってね。
ほら、イルカ本人に聞いたわけじゃないからねぇ……。
頭の良い動物はやっかいですな。

でもま。イルカは、どこかのテロリストが日本の漁船を攻撃するくらい、人間に近いものとして捉えている人が多い。日本ではマイナーだけど。
SF作家のアーサー・C・クラークは「人間(乾いた頭脳)、コンピュータ(かたい頭脳)、イルカ(濡れた頭脳)」と今後の未来を支えていく頭脳と定義した。
国内でも、小松左京はイルカ語と人間の言語を翻訳する装置をつくり人間社会にイルカを参加させ、「トップをねらえ!」はエーテルで動く宇宙戦艦の生体頭脳にイルカを組み込んだ──などという例もある。
しかし、今のところイルカと恋愛するエロゲーは無さそうなんだなー。誰かやれ(笑)

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